「この馬には菊花賞は無理」とか「桜花賞よりはオークス向き」等という台詞。
クラシック戦線でよく聞かれるかと思います。
戦績を重ねた古馬なら、近走や距離実績からある程度明確に距離適性が把握できます。
しかし、現状では菊花賞やオークスの前に該当距離を走ることがないため、実績データとして存在しません。
それでも、その距離を走れる!走れない!と、メディアや評論家はもちろん、競馬をする人のほとんどが評価を下すわけです。
その評価の基準は「馬体」と「血統」から判断するのですが・・・
以前に「コース・距離実績は忘れてないか?」のところで距離適正は「体型や血統で概ね決まってくる」と軽く触れました。
本来なら馬の体型と血統の両面から判断するのがベターな方法だと思います。しかし、事前にレースに出る全ての馬を見ることは競馬関係者であってもかなり無理があると思います。
そのためにパドックがあるわけですが、これでは直前にしか見ることができませんし、時間のない人にはそれも叶わぬことでしょう。
しかし、馬が見られなくても、戦績データがなくても、血統というファクターでなら、書籍やネットで事前に調べることができますし、目安程度でよいのなら、新聞紙面上の馬柱から推測することも可能です。
前回の「たかが血統、されど血統」で
「馬柱の情報で父、母、母父の馬から見るものは適正距離」で
「必ず父と母父に対してのものが記載」され
「新聞の紙面上からでは適正距離以外の情報を読み取ることは出来ません。」
と書きました。
父、母、母父の名前の付近に適性距離が
短・短中・中・中長・長(競馬ブック系)または短・中・万・長(競馬エイト系)
と書かれています。(これ以外の方々すみませんm○m)
基本的には、父または母父の活躍した距離を対して、産駒の活躍を加味した判断で、ブック系の場合は産駒の勝ち鞍の平均距離、エイト系の場合は産駒のG1・重賞勝ち実績からそれぞれ決定しているものと考えています。
内訳
注釈:この分類は各社の正式な発表ではなく、私が日本の競馬といろいろな距離の分類等と照らし合わせて、自分なりに適当に分けたものです。なので、絶対なものではありません。
ブック系
・短:短距離、スプリント
適距離:1000~1400m カバーできる範囲:1000~1600m
・短中:短・中距離、マイル
適距離:1400~1800m カバーできる範囲:1400~2000m
・中:中距離、ミドルディスタンス
適距離:1600~2000m カバーできる範囲:1600~2200m
・中長:中・長距離、クラシックディスタンス
適距離:2000~2400m カバーできる範囲:2000~2800m
・長:長距離、ステイヤーの活躍できる距離
適距離:2500m~以上 カバーできる範囲:2400m~3000m以上
エイト系
・短:短距離、スプリント~マイル
適距離:1000~1600m
・中:中距離、マイル~ミドルディスタンス~クラシックディスタンス
適距離:1600~2400m
・長:長距離、クラシックディスタンス~ステイヤー距離
適距離:2400m以上
・万:万能血統
産駒の距離成績が広範囲に渡って良績を残した場合に付けられる。
(例:1600~3000m、1200~3200m等。1200~2000mだと多分中距離馬として分類されると思います。)
これで、新聞の血統を見て距離は当てはめることが出来ます。
問題は父と母父の2つがあり、それをどう見るかということです。
多分この方法も昔からあるように思いますが、私が行っている適当な方法を書いておきます。
方法は、父の血を基準として、母父の血でスピードに寄るか持久力(スタミナ)に寄るかを判断します。
本来、血統から推し量られるものには、スピード、持久力(スタミナ)、パワーの3つがあります(理論によってはその限りではありません)。
しかし、今回はパワーは割愛いたします。理由としてパワーは距離に対して適性判断というよりは、馬場状態や馬場適正を意味合いが強いと考えています(力馬、馬力のある馬と言うのはパワーを兼ね備えた馬を指します)。そしてパワーに関しての事柄を新聞紙面上から窺い知ることにはやはり無理があります。
大半の競走馬はスピードと持久力は反比例するか、兼ね備えたとしてもある程度のレベルで止まってしまいます。
その両方をバランスよく高いレベルで備なえた馬は「強い馬」「最強馬」などと呼ばれることになるでしょう。
しかし、短距離馬や快速馬と呼ばれるタイプはスピードはあっても持久力に欠け、逆にステイヤータイプは持久力を多く備えていますがスピードに欠けます。これを利用して推測します。
例をあげると、父が中距離馬の表記で母父が短・中距離馬の表記の場合だと、
「適距離は1600~2000m前後で少しスピードが勝つタイプかな?距離延長はあまり好ましくなさそうだ。」
という具合に判断します。
また、適正距離が両方とも同じであれば、その適正距離に対しては最適だと見ることができる代わりに、それ以外の距離に対しての融通はあまり利くタイプではないと見ることも出来ます。
これらは、あくまでも目安という感じで考えてください。
実際に血統を研究し予想を立てている人からすると、しょぼくて恥ずかしいものではありますが、こんなのでも結構いい線はいくんですよ?^^;
しかし、これではやはり不安という方は、血統について詳しく書いてある書籍か、インターネットでお調べになることを強くオススメします。
次回はこの父や母父のある種の基準であり流行廃りでもあるサイアーとブルードメアサイアーについて触れたいと思います。
もう少し込み入って血統を知りたい方や、判断の仕方が分かりづらいといわれる方、すぐにでも活用したい方のために、ひとつ良いサイトを紹介いたします。
【血統フェスティバル】blog
こちらのブログはその週のメインレースを、血統から見た距離や馬場の適正を的確な解説をされています。また各開催日の前日に各レースの新聞風出馬表(PDF)も掲載してくれます。経歴も長く有名なブログで過去データや内容の充実度は折り紙つきです。
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クラシック戦線でよく聞かれるかと思います。
戦績を重ねた古馬なら、近走や距離実績からある程度明確に距離適性が把握できます。
しかし、現状では菊花賞やオークスの前に該当距離を走ることがないため、実績データとして存在しません。
それでも、その距離を走れる!走れない!と、メディアや評論家はもちろん、競馬をする人のほとんどが評価を下すわけです。
その評価の基準は「馬体」と「血統」から判断するのですが・・・
以前に「コース・距離実績は忘れてないか?」のところで距離適正は「体型や血統で概ね決まってくる」と軽く触れました。
本来なら馬の体型と血統の両面から判断するのがベターな方法だと思います。しかし、事前にレースに出る全ての馬を見ることは競馬関係者であってもかなり無理があると思います。
そのためにパドックがあるわけですが、これでは直前にしか見ることができませんし、時間のない人にはそれも叶わぬことでしょう。
しかし、馬が見られなくても、戦績データがなくても、血統というファクターでなら、書籍やネットで事前に調べることができますし、目安程度でよいのなら、新聞紙面上の馬柱から推測することも可能です。
前回の「たかが血統、されど血統」で
「馬柱の情報で父、母、母父の馬から見るものは適正距離」で
「必ず父と母父に対してのものが記載」され
「新聞の紙面上からでは適正距離以外の情報を読み取ることは出来ません。」
と書きました。
父、母、母父の名前の付近に適性距離が
短・短中・中・中長・長(競馬ブック系)または短・中・万・長(競馬エイト系)
と書かれています。(これ以外の方々すみませんm○m)
基本的には、父または母父の活躍した距離を対して、産駒の活躍を加味した判断で、ブック系の場合は産駒の勝ち鞍の平均距離、エイト系の場合は産駒のG1・重賞勝ち実績からそれぞれ決定しているものと考えています。
内訳
注釈:この分類は各社の正式な発表ではなく、私が日本の競馬といろいろな距離の分類等と照らし合わせて、自分なりに適当に分けたものです。なので、絶対なものではありません。
ブック系
・短:短距離、スプリント
適距離:1000~1400m カバーできる範囲:1000~1600m
・短中:短・中距離、マイル
適距離:1400~1800m カバーできる範囲:1400~2000m
・中:中距離、ミドルディスタンス
適距離:1600~2000m カバーできる範囲:1600~2200m
・中長:中・長距離、クラシックディスタンス
適距離:2000~2400m カバーできる範囲:2000~2800m
・長:長距離、ステイヤーの活躍できる距離
適距離:2500m~以上 カバーできる範囲:2400m~3000m以上
エイト系
・短:短距離、スプリント~マイル
適距離:1000~1600m
・中:中距離、マイル~ミドルディスタンス~クラシックディスタンス
適距離:1600~2400m
・長:長距離、クラシックディスタンス~ステイヤー距離
適距離:2400m以上
・万:万能血統
産駒の距離成績が広範囲に渡って良績を残した場合に付けられる。
(例:1600~3000m、1200~3200m等。1200~2000mだと多分中距離馬として分類されると思います。)
これで、新聞の血統を見て距離は当てはめることが出来ます。
問題は父と母父の2つがあり、それをどう見るかということです。
多分この方法も昔からあるように思いますが、私が行っている適当な方法を書いておきます。
方法は、父の血を基準として、母父の血でスピードに寄るか持久力(スタミナ)に寄るかを判断します。
本来、血統から推し量られるものには、スピード、持久力(スタミナ)、パワーの3つがあります(理論によってはその限りではありません)。
しかし、今回はパワーは割愛いたします。理由としてパワーは距離に対して適性判断というよりは、馬場状態や馬場適正を意味合いが強いと考えています(力馬、馬力のある馬と言うのはパワーを兼ね備えた馬を指します)。そしてパワーに関しての事柄を新聞紙面上から窺い知ることにはやはり無理があります。
大半の競走馬はスピードと持久力は反比例するか、兼ね備えたとしてもある程度のレベルで止まってしまいます。
その両方をバランスよく高いレベルで備なえた馬は「強い馬」「最強馬」などと呼ばれることになるでしょう。
しかし、短距離馬や快速馬と呼ばれるタイプはスピードはあっても持久力に欠け、逆にステイヤータイプは持久力を多く備えていますがスピードに欠けます。これを利用して推測します。
例をあげると、父が中距離馬の表記で母父が短・中距離馬の表記の場合だと、
「適距離は1600~2000m前後で少しスピードが勝つタイプかな?距離延長はあまり好ましくなさそうだ。」
という具合に判断します。
また、適正距離が両方とも同じであれば、その適正距離に対しては最適だと見ることができる代わりに、それ以外の距離に対しての融通はあまり利くタイプではないと見ることも出来ます。
これらは、あくまでも目安という感じで考えてください。
実際に血統を研究し予想を立てている人からすると、しょぼくて恥ずかしいものではありますが、こんなのでも結構いい線はいくんですよ?^^;
しかし、これではやはり不安という方は、血統について詳しく書いてある書籍か、インターネットでお調べになることを強くオススメします。
次回はこの父や母父のある種の基準であり流行廃りでもあるサイアーとブルードメアサイアーについて触れたいと思います。
もう少し込み入って血統を知りたい方や、判断の仕方が分かりづらいといわれる方、すぐにでも活用したい方のために、ひとつ良いサイトを紹介いたします。
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こちらのブログはその週のメインレースを、血統から見た距離や馬場の適正を的確な解説をされています。また各開催日の前日に各レースの新聞風出馬表(PDF)も掲載してくれます。経歴も長く有名なブログで過去データや内容の充実度は折り紙つきです。
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