前回「騎手の脚質」では騎手の連対時脚質から見えるものは、「連対時脚質の数字の偏り方から見た騎手の騎乗スタイル」とお話しました。また最後のところで「次回は連対時脚質+αで数字から見た騎手の技量をより煮詰めていきたいと思います。」と言いました。
今回はその+αを加えてみたいと思います。
先ずは前回の例に挙げた騎手をリーディング順に並べなおして騎手成績・連対率・連対時脚質別にまとめてみます。
【騎手成績】(1着〜5着-着外の順)
U騎手:136-96-92-80-88-404
T騎手:127-95-87-63-55-268
F騎手:102-91-66-55-63-324
N騎手:96-80-54-70-60-462
A騎手:82-59-42-35-32-133
【連対率】
U騎手: .259
T騎手: .319
F騎手: .275
N騎手: .214
A騎手: .368
【連対時脚質】(逃げ-先行-差し-追い込みの順)
U騎手:26-115-75-16
T騎手:34-73-101-14
F騎手:42-71-78-2
N騎手:65-79-27-5
A騎手:24-56-51-10
もうお気づきかと思いますが、今回はA騎手のデータを追加しました。
まずは騎手成績を見ていきましょう。
といってもリーディング順に並んでいますので勝鞍の数は見たまんまの順序です。
A騎手を1着の数だけ判断するのなら、上位の騎手たちより下に見えてしまいます。
しかし連対率の数値を見てから、1着〜3着の数+4〜5着の数を含めた着外の数という風に見ていってください。
着目すべきは「着外の少なさ」「連対率の高さ」。それに加えての「総騎乗数の少なさです」です。
A騎手は談話で「年齢的なものも考えて騎乗を減らして精度を上げている」と答えられています。
「リーディング上位騎手 - 騎乗回数の多さ - 1着の数というエンドレスの図式」は確かに間違っていないところはあります。少なければそれなりの数しか出せないでしょう。また上手ければ依頼数も増えるわけですから、どの着においても数自体は底上げされます。
しかし割合はどうでしょう?それは騎乗回数に比例するとは限りません。
必ずしも勝鞍の多さ=騎手の腕とは言えないということです。
次に連対時脚質を見てみましょう。
前回、F騎手を「追い込み[2]を除いて、平均的にどの脚質でも成績[42-71-78]を残しています」と書きました。
F騎手:42-71-78-2
A騎手:24-56-51-10
両騎手を見たときに共通点と対称的な部分の2つを見ることができます。
共通点は、両騎手とも「連対時脚質の逃げ、先行、差しにおいては満遍なく騎乗できる」です。
対照的な部分は「追い込みの数」です。
F騎手の追い込み数「2」というのはリーディング上位騎手の中でも極めて少ないものです。
A騎手の「10」という数字は私の見方の中では、「追い込みでも信頼できるだけの腕前」と評価を出せる数字です。
連対時脚質を全般的に見た場合、両騎手とも対応できる広さから「卒なく乗りこなす騎手」だと言えますが、「追い込みの比較」に着目した時、両騎手のスタイルの違いが垣間見えます。
さて追い込みが少ないということはどういうことだと思いますか?
このF騎手、大半の人のイメージでは「追える騎手」のイメージが強い騎手です。
つまり、差し追い込みを得意とする騎手のイメージが強いんです。
また逃げることも多いことから「思い切りのいい騎手」というイメージも確かにあります。
では何故追い込みが少ない極端に少ないのでしょう???
考えられることは、追い込み脚質の馬であっても、直線一気策を取らず、通常の仕掛けどころの残り3ハロン(600m)から仕掛けて番手を上げている。と推測できます。
マクってコーナーを回り直線に向いた時、手応えがよければ好位〜中団位あたりに取り付けるわけですから。
つまりF騎手は、上記の事柄により自分の型でレースを進めるスタイルということが考えられるわけです。
前回の記事でこの部分ついては実際に見て判断するほかありませんと書いたのですが、このスタイルの騎手の数字からの分別や判断に対しての質問が多かったので、今回私の見方として書かせていただきました。
しかし、この見方も数字のみで書けたものではなく、自分の見てきた蓄積も加わっての見方です。
騎手の技量を数字のみで全てを図るのは早計だということを頭の隅に留め置いてください。
全ファクターにおいて騎手というファクターは馬券収拾を決定付けるほどのものではありません。
以前「刺身のツマ」と言ったようにある意味補助的な要素が大きいところです。
しかし、全く見ないと言うのもそれはそれで如何なものでしょう?
馬の脚質との相性等を考えたときには大いに使えると思います。
年に一度、半年に一度は、頭の中の騎手データの更新をすることを私はお勧めします。
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今回はその+αを加えてみたいと思います。
先ずは前回の例に挙げた騎手をリーディング順に並べなおして騎手成績・連対率・連対時脚質別にまとめてみます。
【騎手成績】(1着〜5着-着外の順)
U騎手:136-96-92-80-88-404
T騎手:127-95-87-63-55-268
F騎手:102-91-66-55-63-324
N騎手:96-80-54-70-60-462
A騎手:82-59-42-35-32-133
【連対率】
U騎手: .259
T騎手: .319
F騎手: .275
N騎手: .214
A騎手: .368
【連対時脚質】(逃げ-先行-差し-追い込みの順)
U騎手:26-115-75-16
T騎手:34-73-101-14
F騎手:42-71-78-2
N騎手:65-79-27-5
A騎手:24-56-51-10
もうお気づきかと思いますが、今回はA騎手のデータを追加しました。
まずは騎手成績を見ていきましょう。
といってもリーディング順に並んでいますので勝鞍の数は見たまんまの順序です。
A騎手を1着の数だけ判断するのなら、上位の騎手たちより下に見えてしまいます。
しかし連対率の数値を見てから、1着〜3着の数+4〜5着の数を含めた着外の数という風に見ていってください。
着目すべきは「着外の少なさ」「連対率の高さ」。それに加えての「総騎乗数の少なさです」です。
A騎手は談話で「年齢的なものも考えて騎乗を減らして精度を上げている」と答えられています。
「リーディング上位騎手 - 騎乗回数の多さ - 1着の数というエンドレスの図式」は確かに間違っていないところはあります。少なければそれなりの数しか出せないでしょう。また上手ければ依頼数も増えるわけですから、どの着においても数自体は底上げされます。
しかし割合はどうでしょう?それは騎乗回数に比例するとは限りません。
必ずしも勝鞍の多さ=騎手の腕とは言えないということです。
次に連対時脚質を見てみましょう。
前回、F騎手を「追い込み[2]を除いて、平均的にどの脚質でも成績[42-71-78]を残しています」と書きました。
F騎手:42-71-78-2
A騎手:24-56-51-10
両騎手を見たときに共通点と対称的な部分の2つを見ることができます。
共通点は、両騎手とも「連対時脚質の逃げ、先行、差しにおいては満遍なく騎乗できる」です。
対照的な部分は「追い込みの数」です。
F騎手の追い込み数「2」というのはリーディング上位騎手の中でも極めて少ないものです。
A騎手の「10」という数字は私の見方の中では、「追い込みでも信頼できるだけの腕前」と評価を出せる数字です。
連対時脚質を全般的に見た場合、両騎手とも対応できる広さから「卒なく乗りこなす騎手」だと言えますが、「追い込みの比較」に着目した時、両騎手のスタイルの違いが垣間見えます。
さて追い込みが少ないということはどういうことだと思いますか?
このF騎手、大半の人のイメージでは「追える騎手」のイメージが強い騎手です。
つまり、差し追い込みを得意とする騎手のイメージが強いんです。
また逃げることも多いことから「思い切りのいい騎手」というイメージも確かにあります。
では何故追い込みが少ない極端に少ないのでしょう???
考えられることは、追い込み脚質の馬であっても、直線一気策を取らず、通常の仕掛けどころの残り3ハロン(600m)から仕掛けて番手を上げている。と推測できます。
マクってコーナーを回り直線に向いた時、手応えがよければ好位〜中団位あたりに取り付けるわけですから。
つまりF騎手は、上記の事柄により自分の型でレースを進めるスタイルということが考えられるわけです。
前回の記事でこの部分ついては実際に見て判断するほかありませんと書いたのですが、このスタイルの騎手の数字からの分別や判断に対しての質問が多かったので、今回私の見方として書かせていただきました。
しかし、この見方も数字のみで書けたものではなく、自分の見てきた蓄積も加わっての見方です。
騎手の技量を数字のみで全てを図るのは早計だということを頭の隅に留め置いてください。
全ファクターにおいて騎手というファクターは馬券収拾を決定付けるほどのものではありません。
以前「刺身のツマ」と言ったようにある意味補助的な要素が大きいところです。
しかし、全く見ないと言うのもそれはそれで如何なものでしょう?
馬の脚質との相性等を考えたときには大いに使えると思います。
年に一度、半年に一度は、頭の中の騎手データの更新をすることを私はお勧めします。
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